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Shinoa Blog

アロマスプレーが白濁する理由

本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーションShinoa」のブログにようこそお越しくださいました。

 

昨年夏に、HPをリニューアルして、それに伴いこの公式ブログを立ち上げました。
それまでは、毎日アメーバブログを書いていて、今も時々アメブロのほうも更新しています。

 

ここ2週間ほど、そのアメブロに2016年に書いた記事へのアクセスが急に多くなっていて驚いています。

それは、アロマスプレーを作ったときに、なぜ白濁するのかという記事。

もしかして、皆さん、コロナ対策に、マスクスプレーや除菌スプレーを作っておられるんでしょうか?

 

ということで、こちらのブログにも、少しリライトして、掲載します 😉 

 


アロマスプレーは、日本アロマ環境協会の2級テキストにも作り方が載っている基本的なアロマクラフト。

手軽に作れますが、ルームフレッシュナー、マスクスプレー、ピロースプレー、あるいは虫よけスプレーなど様々な用途で作れるお役立ちクラフトです。

 

アロマレッスンでこれを作ると、精製水を加えたとたん、「濁った!!」と声があがります。

 

エタノールに精油を入れたときは透明なのに、精製水を加えると白く濁るのはなぜでしょうか?

 

  

 

白く濁っているのは、溶解し切れていないため、精油分子が集合体になって分散している状態で、光が精油分子の集合体である油滴にあたって、乱反射して白く見えているためです。
こういうものを乳濁液(エマルジョン)と呼びます。

 

エタノールに、精油を混ぜた段階では、精油の分子の一つ一つのまわりをエタノールの分子が取り囲んでいる。つまり完全に溶解されている状態です。

 

精油の分子の一つ一つは、可視光(400~800nm程度)の波長に比べてとても小さいので、我々の眼には見えず、液は透明に見えます。

 

しかし、ここに水を入れると、精油分子が集合体になって、そのまわりをエタノールの分子と水の分子が取り囲むような形になります。

 

精油分子の集合体は、可視光の波長程度の油滴になるため、光を乱反射して、我々の眼に白く見えるのです。

 

 

ちなみに水に溶けやすいというのは、少しの水分子で、取り囲めること。
水に溶けにくいというのは、多くの水分子で取り囲まないといけないということ。

 

エタノールは、親水性を持つOH部分と、親油性(疎水性)を持つCH部分を持っていて、精油も水にも馴染むのですが、精製水を多量に加えることで溶解しきれずにこのようなことが起こってしまうのです。

 

 

香りを胸いっぱいに吸い込めるのも、天然精油で作ったスプレーだからこその贅沢だと思います。
こんな時期だからこそ、自然の香りでリフレッシュして、心も体も元気で乗り切っていきましょう!

 

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