赤ちゃんの頭の匂いの香水が発売
今日もアロマテラピー&リラクセーションShinoaのブログへのご訪問ありがとうございます。
神戸大発のベンチャー企業「センツフェス」が生まれたての赤ちゃんの頭から立ち上る香りを香水として再現し、商品化したそうです。
赤ちゃんを抱いたときに、頭から立ち上る香りを嗅ぐことで優しい気持ちになれるという報告があります。
無力な赤ちゃんは誰かのお世話を受けないと生きていけません。
赤ちゃんの頭の匂いは生存戦略かもしれません。
発売された香水の商品名は「Poupon pure(プポンピュア)」で、5mlで2,970円。
嗅いでみたいなぁ・・・。
買おうかな、どうしよう・・・。
センツフェス代表の尾崎まみこ神戸大名誉教授(味覚嗅覚生理学)らが開発されたのですが、このもとになる研究に関わる記事を4年前に、このブログで紹介していました。
以下に再掲します。
今日は「匂い」にまつわるとても興味深いお話をご紹介します 😀
アリの研究者である尾崎まみこ氏(神戸大学教授)が、赤ちゃんの匂いを研究しておられるという記事を読みました。
アリはコミュニケーションにフェロモンを使う。
人間なら言葉だが、乳児は話せない。
「赤ちゃんを抱っこするとなぜか優しい気持ちになる。
鳴き声以外で何かを伝えているとすれば、香りが関係しているのでは。」
調べてみると、乳児の香りの成分はみなよく似ていた。
生後すぐの主な成分は「アルデヒド類」で、数日たつと酸化して香りが少し変わる。
自分を育ててくれる人を気持ち良くするためではないか。
ヒトという種として意味のある香りではないかと。
<2021.8.17朝日新聞朝刊>
確かに、赤ちゃんの肌のなんとなく甘い匂いや、日なたみたいな頭の匂い・・・。
心が安らぐ匂いです。
それもありそうと思わせる、とても面白い仮説ですよね。
では、「加齢臭はどうなんだろう」と思ってしまいます 😆
加齢臭のもととなる匂いの主成分は2-ノネナールで、これもアルデヒドです。
加齢臭というと嫌がられることが多いですが、何の匂いかの情報なしに嗅いでもらうと8割の人は嫌いでも好きでもないと言うのだとか。
身体から発する匂い物質は代謝産物なので、年齢を重ねていくと代謝が変化し、体臭も変わっていきます。
体臭の変化にも生物としての何らかのメッセージが含まれているのだとしたら、とても面白いことですね 。