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愛する人の髪に指を通す「カフネ」という行為
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。
第2回本屋大賞を受賞した小説の題名は、『カフネ』。
ポルトガルで、「愛する人の髪の毛にそっと指を通すしぐさ」だそうです。
幼いころ、まどろみの中で母に髪を撫でられた日・・・
我が子の柔らかな髪を撫でながら愛おしさのこみ上げた日・・・
恋人の髪を撫でながら幸せに浸った日・・・
愛情たっぷりの優しいしぐさです。
当教室の
の初めの手技は、クライアントさんの髪に指を通す手技、まさに「カフネ」です!
両手の力を抜き、クライアントさんの髪にそっと触れ、途切れることのないようにゆっくりと、と指を運びます。
やがて、クライアントさんの呼吸が深くなり、肩がすーっと下がっていくのを実感できることがよくあります。
セラピストにとってもクライアントさんへの共感を育む時間でもあります。
物理的な刺激を与えて筋肉をほぐしたり血流を促進するのであれば、最近進化を遂げているマッサージ機で可能なのかもしれません。
でも、例えばこの「カフネ」の生み出す触れ合いと信頼が、心と体を癒してくれるのではないかと、そんなことを思っています。
寂しいとき、つらいとき、自分で自分をいたわりながら「カフネ」することも私はよくします。
多くの人に愛され愛したゆえに今ここに在る、大切な自分であることを思い出すことができる行為ではないかと思います。