植物利用の壮大な歴史をたどる~アロマ基礎コース(アロマ検定対応)
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。
5月12日のアロマ検定を前に、
受講者様達もいよいよラストスパートです。
按摩・マッサージの仕事に活かしたいK様、インテリアの仕事に活かしたいM様、この日は一緒にレッスンを受講されました。
この日の内容は、アロマテラピーの歴史。
教科書は、紀元前3000年の古代エジプトにおける香料の話から始まります。
講座で最初にご紹介するのは、5万年前のネアンデルタール人が植物の薬理効果を利用していたエピソード。
2017年に科学誌Natureに掲載されたものです。
現在のスペインのあたりの発掘調査でネアンデルタール人の集落が調査されました。
研究者たちは、彼らの口の中を調べて、何を食べていたのかを知ろうとしていました。
研究者たちは、あるネアンデルタール人の若者の口の中から他の人たちには見られないものを発見しました。
それは、抗生物質を産生するペニシリウム属の真菌や、鎮痛成分であるサリチル酸を含むポプラの木の破片だったといいます。
若者の下顎骨からは膿瘍が見つかり、激しい下痢を引き起こす腸内寄生虫も見つかっています。
彼らは、薬用植物とそれが持つ抗炎症作用や鎮痛作用などの特性を知って、自己治療を行っていたことをしめすものであると報告されています。
2012年には、ネアンデルタール人はノコギリソウやカモミールを薬草として使用していたことも報告されています。
そんなエピソードも交えながら、人類の壮大な植物利用の歴史をたどっていきます。
アロマクラフトは、「世界最古の香水」。
ナポレオンもお気に入りだったという香水を復元します。
アールグレイ紅茶の香り付けにも使われたベルガモット精油をメインにしたシトラス系の香水。
女性にも男性にも好まれる爽やかな香りです。
いよいよ次回が最終回。
検定に向けて、楽しみながら学びを深めていっていただきたいと思います😊