桜餅の香りで親木を守る!桜の落ち葉ってスゴイ
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。
昨夜は、中秋の名月でしたね。
月は見られましたか?
私は何度か外に出たものの、残念ながら厚い雲に覆われて、殆ど見ることが出来ませんでした。
さて、今朝も御所ウォーキングをしながら出勤しましたよ 😉
日に日に秋の色が濃くなる京都御所を歩いていると、ふいに桜餅のような甘い匂いがマスク越しに香ってきました!
見ると、桜の木。
花の咲いていないときには、気にも留めずに歩いていますが、確かにその匂いはここから!
この香りは、アロマテラピーで用いるトンカビーンの香り。
成分はクマリンです。
桜は葉が虫に齧られたりすると、この香りを発散させ、虫を遠ざけます。
私たちにはいい匂いでも、虫には嫌な香りというのが、自然界には沢山あって、そのうちのいくつかは「忌避効果」があるとされるアロマ精油になっています。
今回は桜の木の葉でなく、根元にある桜の落ち葉が香っています。
昨日、少し雨が降ったので、水を吸った落ち葉からクマリンの香りがしているのです。
落葉する植物は、親株の周りで葉を落とし、微生物に分解され、腐葉土になり、肥やしとなります。
そして、また、春には美しい花を咲かせ、青々と葉を茂らせるのです。
しかし、桜の落ち葉は、腐葉土になる前にもうひと働きするのだそう。
サクラの枯葉や落ち葉はそれだけではないのです。
親株の根本付近に落ち、虫の嫌がる香りを放ち、親を守っているようです。
腐葉土になるギリギリまで香りを放っているのです。
『植物はすごい~生き残りをかけたしくみと工夫』田中修著 より
秋虫が鳴き、間もなく木の葉が散る季節になると、人間は、もの悲しい気持ちにもなったりします。
しかし、植物はとても強くしたたかです。
御所ウォーキングしていると、植物たちの物言わぬパワーを感じます。
さらに、その植物のパワーを凝縮したアロマ精油って、やっぱり素晴らしいと思わざるを得ないのです!