フレイル予防で人生100年時代を楽しく乗り切る!~NHK文化センター特別講座より
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。
NHK文化センター特別講座
「フレイル予防」
~いつまでも健康で自分らしい暮らしのために~
を受講しました。
現在、フレイル予防をテーマにした研究会において、アロマテラピーからのアプローチで関わっています。
そのことから、学びを深めたくて参加しましたが、実に興味深く、そしてためになる講座でした 😀
【第一部・講演】
「人生100年時代を元気に乗り切るために~健康長寿のカギはフレイル予防」
飯島勝矢氏
東京大学高齢社会総合研究機構機構長、未来ビジョン研究センター所長
フレイル(虚弱)とは、加齢により体力や気力が弱まっている状態です。
それは、身体的なことだけでなく、社会的、そして心理的・認知的を側面も併せて考える必要があるのです。
フレイルとは、①要介護へ移行する中間的段階であり、②いろいろな側面の衰えが負の連鎖を起こすが、③まだ様々な機能を取り戻せる可逆性がその特徴です。
飯島氏は、大規模かつ長期の高齢者追跡調査研究(柏スタディ)による結果に基づく、様々なデータを示されました。
そのうえで、
◆筋肉を使うことの重要性、
◆年代によってメタボ予防からフレイル予防に転換することの必要性、
◆口の機能低下が食べることの障害につながり、心身の機能低下につながる、オーラルフレイル予防の必要性、
◆排尿トラブルと鬱、フレイル、転倒、薬の増加との相関関係、
など、わかり易く解説されました。
私自身、親を看取った経験から、頷くことが多く、こういう知識があれば、母にもっと元気にいてもらえたのではという思いでいっぱいになりました。
とりわけ印象に残ったのは、高齢期における社会性の重要性です。
フレイル予防には「人とのつながり」が大変重要だというのです。
調査によると、身体的活動・文化的活動・地域活動のすべてをしていない人は、すべてをしている人の16.4倍、フレイルに陥りやすいのです。
そして、身体的活動はしているが文化的活動や地域活動をしていない人は、身体的活動はしていないが文化的・地域的活動をしている人の3倍フレイルになりやすいのです。
これを踏まえて、飯島氏は、プラス2000歩を歩くよりは、「誰と歩くのか」「歩いた後、一緒に何をするのか」が大切なのだと言っておられました。
そのことから、今度の方向性として「フレイル予防を通した高齢住民主体の健康長寿まちづくり」の可能性について言及されました、
また、現在の深刻な「コロナフレイル」に対応する取り組みとして、シニアのためのおうち時間を楽しく健康に過ごす知恵「おうちえ」の情報発信を紹介してお話を締めくくられました。
今回のお話で、私がメンバーの一員として活動している、
の活動の意義を再認識させてもらえた気がします。
私たちの活動が地域社会に、そして私たち自身の健康に寄与してくれるものになるという確信を深めました。
京都CADYの次回企画は、9月29日(水)オンライン講座「『心地よい眠り』講座」です。
9/10が締切でしたが・・・ご参加希望の方がおられましたら、「ご予約・お問合せ」フォームから、早急にご相談ください。