山椒の香気成分とアロマテラピー
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。
こんな涼やかなお菓子をいただきました。
「木の芽」という名の琥珀菓子。
京都西賀茂の「霜月」さんのものです。
寒天、砂糖、木の芽、山椒の実だけでこんな美しく繊細な味わいのお菓子ができます。
優しい甘みとともに、山椒の香りが口に広がります。
山椒の香気成分、実は「アロマ基礎コース」でもなじみのものが沢山!
◆シス-3-ヘキサノール
「青葉アルコール」とも呼ばれ、新茶や青葉を揉んだ時のグリーンで爽やかな香り。
抗不安、抗うつ、有害昆虫忌避、抗ストレスなど
◆リナロール
グリーンフローラル調で、多くの精油に存在し、香りの中心的な役割を担うことが多い。
特に、ローズウッドやラベンダー、クラリセージ、ネロリやマージョラムなどに多く含まれる。
リラックス、鎮静、抗不安、鎮痛、抗炎症など
◆シトロネロール
ローズやゼラニウムの香りを構成する成分。
脂肪燃焼促進、抗不安、抗炎症など
◆ゲラニオール
ローズやゼラニウムの香りを構成する成分。
アポトーシス誘導、経皮吸収促進、脂肪燃焼促進など
<参照:日本香料工業会HP、「精油の化学」(長島司著)>
食べ物の香気成分を楽しみながらいただくのは、広義のアロマテラピーですね。
ちなみに、私の大好きな、春菊(菊菜)の香りの主要成分は、α-ピネンとペリルアルデヒドいう成分によるものです。
α-ピネンは、針葉樹を思わせる森の香り。
サイプレス、ジュニパー、フランキンセンスなどに多くも含まれている成分で、リラックス効果があるといわれています。
ペリルアルデヒドは、シソの香りで、防腐作用もあるといわれています。
香りを構成する成分は同じでもその割合や、他にどのような成分がはいっているかで香りの印象が全く異なります。
日常口にしている香味野菜やスパイスの成分を意識してみるのも楽しいですね。