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Shinoa Blog

コロナ以降のコミュニケーションのあり方とアロマテラピーの可能性

本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

新型コロナウィルスの終息はまだ見通せませんが、終息したにせよ、コロナ以降の世界はいろいろな意味でこれまでとは違ったものになると思わざるを得ません。

14世紀にパンデミックを起こし、世界を震撼させたペストは、近代への転換を促し、自由経済の基礎を作ったと言われます。

変化するときには、何らかの痛みを伴わざるをえませんし、その痛みに耐えられない人々を見捨ててはいけないのですが、変化は不可逆的であると言わざるを得ないのではないでしょうか。

 

「早く元の生活に戻れるといいですね。」

と、よく口にするのですが、果たして、コロナの前の生活って、そんなに快適だったでしょうか?

すべてにおいて元の生活に戻れないことは、必ずしも不幸な面だけでない気がします。

 

その一つが、コミュニケーションのあり方。

コミュニケーションの方法と、それに関する私たちの意識も、今、一層大きく変わりつつあるように感じます。

 

振り返れば、電話、インターネット、携帯電話・スマホによって、ここ数十年でコミュニケーションの方法は随分と変わって来たし、それによって私たちの意識、行動様式も大きく変化してきました。

インターネットが普及したなかで起こったコロナウィルス感染拡大は、コミュニケーションを「実際に会わなくても可能なコミュニケーション」と、「会うことが不可欠なリアルなコミュニケーション」に区分けしました。

 

最初は戸惑いがちだったテレワークに徐々に慣れていくと、自らの仕事のペースを作りながら、必要なコミュニケーションをネット上でとることにも長けてくることでしょう。

そうすると、これまで当たり前に週5日満員電車に詰め込まれて通勤し、気の合わない同僚や上司と席を並べて定められた時間デスクに張り付くスタイルが、かえってストレスに感じるようになるかもしれません。

労働者の健康や権利の観点、業務効率化の観点などからの検討も経ながら、従来のコミュニケーションのあり方を問い直し、それにより仕事や生活のスタイルを見直し、新しい価値観を作り上げていく必要があるでしょう

 

 

では、リアルなコミュニケーションの重要性は低下するのでしょうか?

私は、逆ではないかと思うのです。

かえって、その質が重要になり、高まるのではないでしょうか。

 

人は、実際に会い、触れ合うことで可能になるコミュニケーションを本能的に求めます。

人間の五感の中で最も原始的な感覚は、嗅覚と触覚です。

体を優しくなでること、背中をポンポンとたたくこと、ハグすることなどの自然発生的な身体的コミュニケーションは触覚への刺激です。

それによって、心が通い合うとき、痛みを緩和した炉免疫力を高めたり、新陳代謝を促したり、抑うつ傾向を改善させたるするホルモンが出ることがわかっています。

 

また、嗅覚刺激としては、心地よい香りをかぐことで、自律神経が整ったり、必要なホルモンの分泌が促されたり、免疫力がUPするという報告がなされています。

 

ともに時間と空間を共有し、触覚と嗅覚を含む五感で相手を感じてコミュニケーションをすることは、根源的な人の欲求です。

そして、リアルなコミュニケーションによって関係性が構築されている人同志であれば、インターネットを介してのコミュニケーションもよりうまくいくのではないかと思います。

 

とりわけ触覚と嗅覚を通して極上の癒しを追求するアロマテラピートリートメントはリアルなコミュニケーションの神髄であり、バーチャルなコミュニケーションが拡大するこの時代には、その意義が一層高まるのではないかと思います。

 

休業中のGW、そのようなことをつらつらと考えながら、こういったニーズに応えうる質の高い技術・サービスの提供のあり方についての思いを巡らせています。