北海道で世界生産量7割を誇った「北見ハッカ」に思いを馳せる
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今回の北海道旅行のもう一つの目的が、北見ハッカ記念館と薄荷蒸留館。
1900年頃に、北見地方で薄荷栽培が急速に普及しました。
そして、1939年には、北見薄荷が世界市場7割を占めるまで発展しました。
しかし、次第に合成薄荷脳が普及し、天然の薄荷を上回るようになると、急速にに薄荷産業は衰退しました。
そして、1983年、ホクレン北見薄荷工場が閉じられることになりました。
その後、北見薄荷の輝かしい歴史を残すべく、この施設が開館しました。
記念館には、世界一のハッカ生産を誇った当時の様子がしのばれる設備や機器が沢山陳列されています。
合成香料や安価な外国産の香料にとって代わられながら、独自の生き残りをしたラベンダーとは異なり、商業的な北見のハッカ産業は途絶えてしまっています(ごく小規模な生産は今も行われています)。
また、こちらは、北見ハッカの隆盛を物語る、当時の贅を尽したハッカ商・五十嵐弥一の私邸。
この頃、地域には80基以上の水蒸気蒸留装置があったそう。
ハッカ農家さん2~3軒で、一つの蒸留器を共用していたといいます。
薄荷に多く含まれるメントールは清涼感があり、夏にぴったり。
精油や薄荷脳、汗拭きシートや入浴剤など、どっさり買い求めました。
今は、もう稼働している蒸留器を見ることが出来ませんでしたが、地域の方が、熱くハッカ愛でもって語ってくださったのが印象的でした。
熱く・・・といえば、北見地方は先週中頃、40度近い猛暑に見舞われました。
昨日からは、気温が下がっているようでほっとしています。
旅行中、商店や観光施設、道の駅などに立ち寄りましたが、冷房が効いていない!というか、無い。
一般家庭にもエアコンが無いことも少なくないそうです。
病院や高齢者施設、保育園などにも、冷房設備の無いことが珍しくないのだとか。
特に、子どもやお年寄り、病気の方などは体温調整が難しい場合があり、猛暑の影響を受けやすく心配です。
また、北海道といえば酪農や農業への影響も大いに懸念されます。
北海道が大好きで何度も訪れていますが、こんなに暑かったのは初めて。
地球環境の変化、危機を実感しました。