城南宮「源氏物語花の庭」を歩いて
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーションShinoa」のブログにようこそお越しくださいました。
昨日は秋晴れの中、城南宮にお参りに行ってきました。
自宅の引っ越しを控えているため、お参りしてお札やお砂を頂いてきたのです。
城南宮は、引越・工事・家相の心配を除く「方除の大社」とされており、実家にもこのお札が貼られていました。
子供のころ、友達の家に遊びに行っても必ずと言ってもいいほど、あったように思います。
城南宮は、平安京に都が遷った際、国の安泰と都の守護を願って創建されました。
神苑は、「源氏物語花の庭」として、『源氏物語』に描かれた植物が80種以上見ることが出来ます。
桜や紅葉の時期には大変な人出のようですが、昨日は、贅沢にも広いお庭に私一人!
苑内を流れる小川のせせらぎと、鳥のさえずりの中で、静かな時間を満喫しました。
◆菊<藤裏葉>
◆桔梗<手習>
◆竜胆<葵・野分・夕霧>
◆藤袴<藤袴>
◆吾亦紅<匂宮>
苑内はどこをどの角度で見ても美しく、計算された庭園の美を感じました。
柴垣を巡らせた竹林。
曲水の宴が行われる遣水(小川)
来春、「和アロマ」に関する新コースを立ち上げるべく準備中です。
テキストもほぼ出来上がりました。
その章の一つが「『源氏物語』と香り」です。
物語において、「香り」は全編にわたり、重要なモチーフとして描かれています。
今よりもずっと夜の闇の濃かった時代、漂う香りはその人を表すファクターとしてより大きな意味を持っていたことでしょう。
光源氏と女性たちの逢瀬の場面はもちろん、様々な場面で実に効果的に香りが取り入れられていて改めて読むとその巧さに驚嘆します。
また講座の中では、物語に描かれた植物についても言及しています。
昨日は、物語に登場する植物に接して、紫式部の観察眼のすばらしさを改めて感じたひと時でした。