黒を導く枕詞「ぬばたま」はこれだった!
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<今日はアロマテラピーに関係のない話題です>
和歌や古典文学における表現技法の一つとして「枕詞」があります。
特定の語の前に置かれ、その語を導き、引き立てます。
たとえば、「たらちねの」は「母」に、「ちはやぶる」は「神」に続きます。
そして、「ぬばたまの」は、「黒」「夜」に続きます。
「ぬばたまの夜の更け行けば久木生ふる清き川原に千鳥廔(しば)鳴く」『万葉集』山部赤人
意味: 夜がしだいに更けてゆくと、久木の生えている清らかな川原で千鳥がしきりに鳴く
「ぬばたま」これだそうです!
地面に置いているのでわかりにくいかもしれませんが、漆黒の実です。
本当に深い黒です。
昔の人は、この実の色に、漆黒の夜の闇や、女性の黒髪を連想したんですね!
こちら、滋賀県のハーブ屋さん、グリーンスポットデンさんで、いただきました。
「この実を植えておくと2年ほどできれいな花が咲くよ」
とのことでした。
このぬばたまは、ヒオウギの種だそうです。
ヒオウギといえば、祇園祭で魔除けに飾られることでおなじみです。
マキノの畑で発芽してくれるでしょうか?
楽しみです。