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香りバーストは、虫と植物の攻防戦
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しくださってありがとうございます。
散った桜の花弁の横から、早くも瑞々しい若葉がのぞいています。
あっという間に新緑の季節を迎えそうです。
さて、我が家の小さな山椒の木。
冬の間、葉を落としていたが、見る見るうちに芽吹きだしました。
私は子供のころから、山椒や三つ葉が大好き。
祖母が手のひらに山椒をはさんで、パンパン!と叩くと、香りがあたりに漂うのをワクワクしてみていました。
これ、「香りバースト」と呼ぶそうですよ!(※)
植物の中には、虫などに食われることを防ぐため、葉が傷ついたときに一気に香りを放出するものがあります。
普段は香り成分は葉に蓄えられているのですが、物理的な刺激で香りが一気に拡散します。
なんと驚くべきことに、香りバーストを引き起こす物理的刺激は、虫が歩くくらいの弱い弱い刺激でOKなんだそう!(※)
力いっぱい山椒を叩いていた祖母に教えてあげたい😊
若葉萌えだす季節の森には、「虫たちには嫌な臭いだけど私たちにはいい香り」が満ちています。
植物たちと虫たちとの静かな攻防戦が繰り広げられる中、私たち人間は「森林浴」を楽しんでいるですね。
※参考:「香りバーストのしくみ」『AEAJ』111号(2024春号)