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Shinoa Blog

実家の片付け~心温まる古本屋「しばのき文庫」さん

本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

今日はアロマテラピーとは関係のない「実家の片づけ」の話です。

 

私にとって、非常に心の負担の大きいこの作業の中で、素晴らしいハートウォーミングな仕事をされる古本屋さんに出会えました。

 

私の心に寄り添いながら、膨大な古い本たちを適切に「次の場所」に移動させてくださいました。

同じ思いを抱えて悩んでおられる方に、ぜひご紹介したくて今回の記事書きますね!

 

 


母が亡くなって6年半が過ぎました。

毎月お墓参りに行き、空き家になった実家に行って空気の入れ替えや草引きなどしてきました。

 

しかしながら、人の住まない家は劣化していきます。

今後、大きな台風や地震などもあるかもしれません。

このまま維持していくのには限界があることをひしひしと感じていました。

 

私が3歳から30歳まで住んだ家。

父と母の夢の詰まった家。

父母と祖母との幸せな4人家族を守ってくれた家。

 

愛情をたっぷりと注がれて育った家は、私の一部でもありました。

とめどない思い出が詰まっています。

父母も祖母も亡くなった今、私の半生を記憶してくれているのがこの家のように思えるのです。

母も、私にこの家を売らないでほしいと願っていました。

 

その実家を片付けて、お別れすることは私にとって我が身を切られるように辛いことです。

家財をごみとして処分することは簡単です。

でも、私は、せめて心を込めて片づけをしていこうと決めました。

 

しかし、どこから手を付けるのか。

60年近い年月に様々なものをため込んだ家。

とりわけ母の愛した大切な本たち!

母の蔵書が大手の古本屋さんに、無価値なものとしてゴミとして扱われることが悲しくて耐えられそうにありませんでした。

 

眠れないほどに悩んでいた時に、お会いできたのが

しばのき文庫

さんです。

 

HPやインスタをしばらく眺めていました。

愛情をこめて仕事をされているように感じました。

「京都をはじめとする関西全域での買取にも対応しておりますので、
蔵書の処分や遺品整理などでお困りの方はお気軽にご相談ください。」

と書かれていた言葉にすがるように、勇気を振り絞って連絡してみました。

 

すぐにお返事が来て、サクサクと日程が決まっていきました。

インターネット上には、お顔が載っていなかったので、どんな方だろうとドキドキしていました。

 

約束の日時に、来てくださったのは、優しそうな男性店主さんでした。

 

予め、本だなの画像を送っていましたが、予想以上に大きな本が多かったようです。

 

 

黙々と作業してくださってすべての本を紐で括って車に積み込まれました。

古本として販売できそうにないものは古紙としてリサイクルのルートに乗せられます。

そんな本も含めて、すべての本を引き取ってくださいます。

 

11月だというのに、汗をぬぐいながら、4時間ほど作業してくださいました。

 

 

本棚は空になりました。

 

寂しいのですが、きちんと仕分けしてもらい、新しい持ち主さんに引き取られていく本たちがあることがとても嬉しく思えます。

 

ただ、重くて埃だらけの本と格闘してくださったことが申し訳なく、作業料は要らないのかお聞きしたら、

「ご心配なく。」

との答えが返ってきました。

そして、

「僕も(作業の中で)知らなかった本に出合えて楽しいです。」

「安心してもらえて本当によかったです。」

と笑顔でおっしゃっていただきました。

 

本が好きで、本が人をつないでいくことを喜びとされているように感じ、寂しさが温かさに変っていく気がしました。

 

また翌日には、本の査定が来て、すぐに振り込みがなされました。

その連絡のメールに、

「少しでもお力になれたのであれば何よりです。

一部の本は早速明日からお店に置かせて頂きますね。

 またお知り合いなどにもお困りの方がいらっしゃれば遠慮なくご相談ください。」

と書いていただいていました。

 

大切な本はただのモノではありませんよね。

同じようにお困りの方、こんな素敵な古本屋さんがおられますよ!