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Shinoa Blog

香りと源氏物語

本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

烏丸二条で300年の歴史を持つ香老舗「松栄堂」の社長は、「源氏物語」が香の教科書であるとおっしゃっていました。

 

 

確かに、源氏物語において香りは重要なモチーフであり、文字でありながらそれをたどることで、香りとともに情景がうきあがってくることを実感します。

さらに、登場人物の焚く香は、その性格や教養、時には財力も示しています。

 

源氏物語における香りの重要性を示すものとして、香りに関する語彙の豊かさがあります。

同志社大学名誉教授の玉村文郎先生によると、

万葉集以降の代表的な古典文学20点に含まれる嗅覚語彙を、名詞、動詞、形容詞に分けてピックアップしたところ、27種類の語彙が上げられた。

これを精査すると、源氏物語のみで使われている語彙が7種類あり、源氏物語における香りの重要性を示唆するものである。」

とのことでした。

 

大学時代、国文学を専攻し源氏物語ゼミに所属したものの、勉学以外の事に気が散って、出来の悪い学生だった私。

今になって、源氏物語で取り上げられる香りとそれが描かれる場面・人、その場面における香りの意味について探求し、まとめてみようと考えています。

 

が、この考え、実は数年前に表明し、先月のYouTubeライブでも宣言したのですが、なかなか実際の作業には手がつかず、サボっております。

 

前置きが長くなりましたが、というか、今日は前置きで終わりそうなのですが、サボっている私の気持ちに火をつけてくれる=知的好奇心の疼く講座に参加させていただきました。

 

それは、松谷茂氏(京都府立植物園名誉園長/京都府立大学客員教授)の『源氏物語の植物をめぐる』という講座。

京都府立植物園で松谷先生と歩きながら学ぶ講座です。

 

 

京都府立植物園には、約12000種の植物があり、源氏物語に登場する86種があると言います(源氏物語に登場する植物は110種)。

その植物を紫式部がどう描いたのか、そして「どのように嗅いだのか」をも学ぶ講座でした。

 

この講座の内容ついては、日を改めて書きたいと思います。

ワクワクが止まりません。