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Shinoa Blog

芳香蒸留水の魅力~当サロンで体感いただけます

本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

芳香蒸留水をご存じですか?

 

アロマテラピー愛好家の方でも、精油は使うけれど「芳香蒸留水」にはあまりなじみがないという方が結構いらっしゃいます。

 

芳香蒸留水は、水蒸気蒸留法で精油を採るときに得られ、微量の水溶性の芳香成分を含んでいます。

 

こちらは現在、当サロンの冷蔵庫にある芳香蒸留水です。

左から、ネロリウォーター、月桃ウォーター、ラベンダーウォーター2種。

定番のローズウォーターは今、切らしています💦

 

芳香蒸留水に含まれる芳香物質の濃度は、精油よりも格段に少ないのですが、それゆえに、直接肌に塗布もできますし、飲用可能なレベルのものもあります。

 

当サロンでは、施術前のフットバスに使ったり、アロマクラフト作りの材料として使っています。

 

また、私は、汗拭き用にも活用していますが、これが実に爽やかで気持ちがいいのでおススメです!!

 

 

現在、当サロンでは、8周年記念「月桃スペシャルコース」をご提供中。

このコースの中では、月桃の芳香蒸留水を使ったフットバスやハンドパックが含まれています。

日焼け後の肌ケアにも使われてきた月桃芳香蒸留水をぜひ、体感してください。

 


【芳香蒸留水とは?】

芳香蒸留水とは植物を水蒸気蒸留して得られる水層部分で、その植物に含まれる香り成分によって異なる芳香や作用を持つ。

 

【芳香蒸留水の歴史】
近年のパキスタンでの発掘調査によると原始的な蒸留は紀元前5000年ごろから行われたようである。

本格的な蒸留技術が生まれたのは10世紀、当時バラの主産地であったアラビアであった。

『医学典範』を著したペルシャ人医師イブンシーナ(980~1037頃)が薬用にローズウォーターを用いるために蒸留法を開発したといわれる。

15~16世紀の中近東やヨーロッパでは、ローズウォーターは貴重な治療薬として胃腸障害、肝臓疾患、口中の腫物の治療、肌の手入れに使用された。

19世紀から登場したアロマテラピーの普及で精油の使用量が増えるとともにフローラルウォーターの重要性が低下した(フランス薬局方で扱われていたフローラルウォーター1837年42種→1965年0種)。

 

【芳香蒸留水の製造方法~水蒸気蒸留法】
植物を蒸留釜に入れ、釜の水を沸騰させたり、水蒸気を下から送り込んだりすることで、精油が植物から遊離して気化し、水蒸気とともに上昇する。それを冷却管に通して冷やすことで、精油が混入した液体になる。

精油は、ほとんどものが水より軽く、水に溶けないので、精油と水が分離して、精油だけを取り出すことができる。

 

分離した水は芳香蒸留水で、溶性の芳香物質や微量の精油が溶け込んでいる。

 

<参考・引用>
『サイエンスの目で見る ハーブウォーターの世界』井上重治著