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ページを繰る毎に香り立つ小説「透明な夜の香り」
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。
ページを繰るごとに、香り立つような不思議な小説を読みました。
『透明な夜の香り』千早茜著
元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。
そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。
どんな香りでも作り出せる朔のもとには、風変わりな依頼が次々と届けられる。
(背表紙より抜粋)
朔の嗅覚は並外れていて、相手の身に着けている化粧品などの香りはもちろん、健康状態や心理状態を一瞬にして嗅ぎ分けることができるのです。
作品には様々な香りが溢れています。
ペパーミント、スペアミント、アップルミント、ニホンハッカ
タイム、ローズマリー、イリス、
サンダルウッド、ラベンダー、ベルガモット、ジュニパーベリー
レモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、レモンミント、
リモネン、メントール、カルボン・・・
ハーブ類を料理やデザートに使うことはもちろん、
マットレスを「ラベンダーの小枝で軽く叩いて、虫除けする」なんて記述も!「
朔は、言います。
「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから。」
この、「香りの記憶」が小説の重要なモチーフになっています。
誰にとっても楽しめる小説ですが、アロマテラピー好きの方には一層興味深く、香りを頭で再現しながら読めると思いますよ😊
ちなみに、著者の千早茜さんは、立命館大学文学部卒です!