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Shinoa Blog

香害について考える~斎藤吉広氏(稚内北星学園大学前学長)講演動画より

本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

コロナ禍では深刻な影響が各方面に及んで憂慮すべきことですが、これまで聞くことのできなかった講演が動画で見られるという嬉しい現象を引き起こしています。

 

4月28日まで動画が公開されている、稚内北星学園大学の前学長、斎藤吉広氏の最終講義
「公害としての『香害』~柔軟剤で脈は乱れ、ペットは倒れる」
はとても興味深い内容です。

 

柔軟剤等の合成香料による「香害」が深刻化しています。

斎藤氏は、ご自身が化学物質過敏症になられて、世間にあふれる合成香料で体が変調をきたすようになります。

そのことから、この問題について調べられるようになります。

 

現在、化学物質過敏症は7.5%(13人に一人)といわれています。

子供への影響は大人よりも深刻で、思考力低下、記憶力低下を引き起こしたり、健康被害により、学校に通えなくなった子供が生じているというのです

 

2000年頃に柔軟剤に強い匂いがつけられ始めて、この10年で次々と匂いを強調した商品が売り出されるようになりました。

 

合成香料の中には、細胞の癌化、アレルゲンとしての作用、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)としての作用の可能性あるものがあるといいます。

さらに、合成香料の毒性以外にも、PM2.5よりも小さいマイクロプラスチックカプセルが使用され、気管支や肺胞まで達するというのです。

人体にはもちろん、環境に放出されるマイクロプラスチックは現在、問題になっているところです。

 

しかしながら現在のTV等の広告収入のかなりの部分を占めるいわゆる「スポンサー」が、P&G、ライオン、花王などの企業であるということから、この問題をマスコミが正面から取り上げるのが困難な理由があるといいます。

 

以前問題になった「公害」も「香害」もいずれも化学物質汚染でありつつ、「香害」は私たち消費者が「購入する」ということで、消費者が加害の媒体を果たすという構造があります。

ということは、我々がこの問題について、正確に知ったうえで、正しい判断をする必要があるいうことです。

 

以下、私見です。

嗅覚というのは、生物の生存にかかわる本能的な感覚です。

そして嗅覚というのは、「順応する」という特徴があります。

つまり同じ匂いの中にいると、鼻が慣れて匂いを感じにくくなるということです。

にも拘わらず、柔軟剤の匂いは、「匂いがし続ける」というのが異常ではないでしょうか。

それは、嗅覚という危険察知センサーのアラームが鳴りっぱなしであるといえるのかもしれません。

 

動画では、実際の製品名や企業名も含めて説明されています。

大学のトップページからリンクされています。

公開は28日までということですから、お早めに貴重な動画をぜひご覧ください。