「正倉院 THE SHOW」で蘭奢待を嗅ぐ
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6月に前売り券を買って、なかなか行けなかった「正倉院 THE SHOW」を見に行きました。
正倉院は奈良県にある世界遺産の宝物館。
聖武天皇の遺品を、妻の光明皇后が東大寺の大仏にお供えしたのが起源で、1300年にわたって9000点の宝物を納め守ってきました。
この宝物を、最高峰の技術を持つ現代の職人が緻密に再現したものを展示、さらに最新の映像技術で宝物の文様や細部を大型スクリーンで映し出すという試みも!
今回足を運んだ第一の目的が、蘭奢待の香り再現。
蘭奢待は、天下第一とされる全長1.5メートルほどの大きな香木。
足利義政や織田信長、明治天皇も切り取って香りを楽しんだとされています。
香りのトップメーカー高砂香料工業がこの香りを再現、会場で嗅げるようになっています。
さて、その香りは?
甘さのある樹脂系の香り。
調香師さんは、ラブダナムの香りだとおっしゃったそうです。
こちらは、銀薫炉。
衣服に香を焚きしめる道具です。
唐草紋と獅子・鳳凰の文様で飾られています。
香を入れる内部の皿は、三重の輪により常に水平を保つという素晴らしい技術!
種々薬帳。
光明皇后が、東大寺大仏に60種類の薬物を献納した際の目録です。
願文には、「病に苦しむものがいれば施すように」と書かれています。
現存する薬物には効能が残っていることが調査により判明しているそう。
歴史好きさんはもちろん、香りに関心のある方にもおススメです。
本物を見たい!という思いもあるのでしょうが、精巧なレプリカや映像演出で見ることができるので、よりリアルに体感できるということもあるのだと感じました。
そして香りの再現も含め、レプリカを制作することで、当時の技術に迫り、より理解できるということもあるのだと思いました。
「正倉院 THE SHOW」、大阪歴史博物館では、8月24日(日)まで。
9月20日(土)からは、東京の上野の森美術館で開催されます。
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