年齢を重ねて成熟する「結晶性知能」を生かそう!
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーションShinoa」のブログにようこそお越しくださいました。
「年々、夏の暑さが堪えるようなりましたね。」
「ホントに忘れっぽくなったわ。」
なんて、お客様とよく話します。
50代後半以降は、更年期が終わって楽になるかと思えば、行く手に老年期が見えてきて、体力と知力の衰えを様々なところで実感します。
確かに加齢に伴い衰えることはいろいろあるけれど、では衰えることばかりなのでしょうか?
これについて、国立長寿医療研究センター老化疫学研究部副部長の西田裕紀子氏は、知的能力を「流動性知能」と「結晶性知能」に分けて考えてはどうかと言われます。
「流動性知能」は、新しい環境に適応するため、情報を素早く獲得、処理して操作していく知能。
直観力や処理スピード、新たな法則を発見する能力などが含まれ、加齢よって低下することが多いと言います。
もう一つが「結晶性知能」と呼ばれるもので、経験や学習によって後天的に獲得、蓄積される能力であり、年齢を重ねることで成熟していくことが可能です。
さまざまな経験と知識を結び付けて、相乗効果と深みを生み出すのは結晶性知能のなせるわざ。
なので、文学や芸術、政治などの分野などで高齢になってから人生最大の業績を残すことも珍しくないのです。
では、「流動性知能」の低下を防ぐすべはあるのでしょうか?
西田氏は、「経験の開放性」が大切だと言われます。
「開放性」とは好奇心が強く、新しい経験を好む特性で、知的な能力を維持するために効果を発揮します。
最近では、開放性の高さは、記憶をつかさどる脳の部位である海馬の体積とも関連することが報告されています。
開放性は、平均的には加齢に伴い低下する傾向になるのですが、最近では齢をとっても伸ばすことができると考えられています。
そして、退職や子供の自立などのライフイベントを「新しい経験に挑戦するきっかけ」としてとらえ、自分が好奇心をもって取り組める活動をみつけることの必要性を説かれています。
私は、この話に、「なるほど!」と思いました。
当サロンのアロマ教室には、定年後に自分が輝ける新たなステージを築きたいと来られる50代の方が多いのです。
皆さん、これまでの人生で培ってきたものをお持ちです。
ご自身では意識されていなくても、その方だけの独自の経験とそれにともなう知識や技術を獲得されているのです。
それをベースに「アロマテラピー」という新たな知識を学ぶことで、これまでの人生経験とインテグレートして、その方ならではのアロマテラピーの実践をされます。
また、「開放性」という意味からも、新しい学びに好奇心を持って取り組まれることには大きな意義がありそうです。
更には、学びの成果をボランティアや副業にされて新しい人生の扉を開かれている方も少なくありません。
加齢は嬉しいものではないし、私もついつい衰える部分に目が行って嘆きがち。
でも、年齢を重ねることで成熟する結晶性知能があるということは嬉しいことです。
この世の中には、まだまだ自分の知らないことだらけですから、まだまだ楽しそうなことにアンテナを張っていこうと思います。
参考:「年齢重ね成熟『結晶性知能』で豊かに」朝日新聞朝刊2024.7.19
<日々の暮らしから>
最近、テレビを見ることが減りました。
見ているのは、大河ドラマ「光る君へ」と、朝、身支度しているときにつけっぱなしにしている「モーニングショー」くらい(玉川さん、結構好きです)。
代わりにYouTubeはよく見ます。
私のお気に入りは、
★通常では行くことのできないような世界の様々な地域を訪れて、温かくも鋭く切り込む「Bappa Shota」
★先天性疾患と闘う、明るく聡明&トーク最高な7歳の女の子「ちいりおちゃんねる」
★昭和に子供時代を過ごした人には、懐かしさと幸せな気持ちでいっぱいになれる「ぷちこ小さな生活」
生物学者の福岡伸一氏、仏教学者の佐々木閑氏の動画も更新されるのを楽しみにしています。
こんなスゴイ講師のお話を自宅で無料で聴ける有難さに涙出そうになっていますよ😊
皆様のおススメのYouTubeチャンネル、あったら教えてくださいね!