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Shinoa Blog

京都御苑を染める紅葉に思う

本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

京都は紅葉を求める多くの観光客の方で大変な賑わいです。

 

紅葉の名所と呼ばれる場所は多々ありますが、混雑が怖くて私はいつもの京都御苑で、それも出勤前の15分間の紅葉狩り。

 

サロンに一番近い御苑の入り口「富小路口」の風景です。

 

 

見上げれば、赤や黄緑に染め上げられた無数の葉。

 

 

朝日に透ける木の葉が、風に揺れるたびに朱の濃淡を変化させるのも実に趣があります。

 

 

空を染める銀杏の黄色は足元に舞い降り、舞い降り、舞い降りて。

 

人が紅葉(こうよう)のことを忘れたころに、土に還って、新らしい春を待ちます。

 

 

2016年11月。

人生最後の紅葉を見た母は言いました。

 

「人は真っ赤に染まる景色を愛でるけれど、私は一枚一枚の葉っぱを見る。

一枚として同じ葉はなくて、どれもが傷ついていたり、虫に食われていたり。

それはまるで、人の人生のよう。

そしてすべてまた土に還っていく。」

 

こうして紅葉の中に身を置くと、いくつもの過ぎていった秋を思い出します。

そばにいた様々な懐かしい人たちを切なく思います。