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古典文学と香り~同志社大学国文学会、松栄堂社長畑氏の講演
古典文学と香り~同志社大学国文学会、松栄堂社長畑氏の講演
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション shinoa」の出野です。
今日もブログへのご訪問ありがとうございます。
昨日は、同志社大学国文学会総会・研究発表会をオンラインで聴講しました。
ずいぶん昔に卒業して以来、一度も参加することのなかった不勉強な私💦ですが、今回、
「古典に学ぶ香りの暮らし」
というテーマで、京都のお香の老舗、松栄堂の畑正高社長の講演があったからです。
まず、人類が「火」を手に入れたことの意義。
火の発見は、香りの発見でもあったのではないかと畑氏は言われます。
お話は、「魏志倭人伝」から「日本書紀」、「万葉集」、「古今和歌集」、「源氏物語」、「枕草子」、「今様」、「太平記」など、60分で古代から中世を駆け抜けました。
文学史においても、香りという視点がとても重要であり、時代と文学作品を理解する上でのカギとなることが示唆されました。
私はかねてから、「香り」をカギに源氏物語を読み直してみたいと思っていますが、日々の仕事に追われてそのままになっています。
この講演を聞いてその思いを新たにしました 😀
ちなみに、烏丸二条の松栄堂さんの店舗横には、薫習館という香りの博物館があります。
香り文化を体感することができ、定期的に様々な文化的な催しも開催されています。
なかでも本物の「麝香」の香りを嗅ぐことができるのはここだけだ、と畑社長はおっしゃっていました。
雄のジャコウジカの腹部にある香嚢から得られる分泌物を乾燥したものですが、絶滅危惧のため現在ではほとんど入手困難です。
薫習館は当サロンから歩いて7~8分です。