藤井八冠の姿に学ぶ、時間をかけて考えることの大切さ
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。
将棋界初の八冠独占を達成した藤井聡太さん。
彼にまつわるこんな話が、朝日新聞(10/12朝刊)に載っていました。
令和になる直前に、「平成で最も大きな出来事はなんであったか」と新聞記者に尋ねられた藤井さん。
16歳の彼は、2分間考えて、
「9・11の(米国同時多発)テロは、すごく大きい出来事だったように感じます。
アメリカとソ連のイデオロギーの対立からの世界の変化の象徴だったのかなぁと」
と答えたそうです。
将棋には関係のない記者の問いに真摯に向き合い、2分間熟考して自分の生まれる前の事件を語ったというのです。
答えた内容もすごいなとは思うのですが、私は彼が2分間考えたというのが心に残りました。
私は将棋や藤井さんについて殆ど知らないのであくまで印象ですが、彼は、インタビューでも、きちんと考えて、丁寧に言葉を選んで受け答えされているように感じます。
彼が考えている間、その頭の中は、性能のいいコンピュータのようにフル回転しているのでしょう。
私はそんな彼を見ていて、きちんと時間をかけて考えて、言葉や行動を選ぶことの大切さを感じました。
最近、タイパ(タイムパフォーマンス)なんて嫌な言葉が出来て、私は大いに違和感を感じます(といいつつ、動画を1.5倍速で見たりしているのですが)。
私たちは日々、インターネットの海の中で情報にまみれて暮らしています。
夥しい情報を吟味し、そこから得られる自分の考えを時間をかけてまとめる作業をそういえば放棄している最近の自分に気付かせてくれたのは、「熟考する」藤井さんの姿でした。
アロマ講座をしていると、受講者様から質問をいただくことが良くあります。
そういうとき、私はまるで脊髄反射の如く、即答することを善しとしていました。
でも即答できないことは恥かしいことでなく、むしろ熟考することで質問と回答を深めることができるのかもしれません。
時間をかけてきちんと掘り下げて考えることの大切さを、若き藤井さんの姿に気付かされたのでした。