嗅覚と死亡率の驚きの関係~嗅ぐことは生命を賦活する
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しくださってありがとうございます。
先日、ブログで、嗅ぐことが認知症予防になる可能性があるということを書きました。
今日はさらに、嗅覚と死亡率に相関関係があるのはないかというデータです。
<日経Goodayより>
米科学誌プロスワンに掲載された本研究は、シカゴ大学の研究者らが中心になって3005人を対象にしたテストです。
これによると、嗅覚がほぼ消失していた被験者がが5年以内に死亡する確率は、通常の嗅覚がある人に比べて約3倍に上るとの結果が得られたといいます。
バテストでは、バラ、革、オレンジ、魚、ペパーミントという5つの香りを嗅いだそう。
間違いが4~5個なら「嗅覚消失」、2~3個なら嗅覚鈍麻、0~1個なら平常、と判定しました。
(Pinto JM, et al. Olfactory dysfunction predicts 5-year mortality in older adults. PLoS ONE. 2014; 9(10): e107541.)
まさに嗅ぐことは生命を賦活することと言えるのではないでしょうか。
しかしながら日常生活の様々な場面で、私たちは様々な自然の匂いを嗅ぐことが減ってしまいました。
特に私が感じるのが食事に関わる匂い刺激の機会の減少です。
材料を切ったり、煮たり、焼いたり、出汁を取ったりという調理課程で私たちは多くの匂いを嗅いでいました。
その匂い刺激で、体は食べ物を受け入れる準備もしています(例えば、美味しい匂いで唾液が湧くとか、あるいはブラックペッパー精油を食事前に嗅ぐことで嚥下機能の改善がみられる研究報告があります)。
しかしながら、調理したものを買うことや、調理過程を短縮できる食材の普及などで、匂いの刺激を受ける機会は減少しています。
そして、食べるときも食べ物に集中しないで、「ながら」になっていることが、私にはよくあります。
嗅覚の意識的に「嗅ぐ」ことは、簡単で効果的な健康法であると言えるのかもしれません。
身の回りの匂いを意識すること。
香りを楽しみ食事すること。
好みの香りを見つけること。
とりわけ、精油は、植物から取り出した天然のものであり、その濃度は植物に含まれているときの100倍程度になります。
ぜひ、お気に入りの精油をみつけて香りを楽しむ機会をもってみてください。