VR(仮想現実)の世界に「匂い」が付加できる!
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最近、VR(Virtual Reality)という言葉を耳にするようになりましたね。
日本語では、「仮想現実」とも呼ばれます。
私自身はまだ体験したことが無いのですが、テレビで実験の様子を見たことがあります。
専用のゴーグルで360°の映像を映すことで、実際にその空間にいるような感覚を得られる技術です。
ただ、従来のVR技術では、嗅覚を付加することは難しかったそうです。
それが、このたび匂いを嗅ぐことができるVR装置が開発されたと、朝日新聞(2023.5.23朝刊)にて報じられました。
今回開発された「匂い発生器」は指先に乗るほどの大きさだそう。
無線通信で信号を送ると、発生器のワックスが加熱されることで特定の匂いが放出されるんだとか。
匂いはラベンダー、ドリアン、パイナップル、緑茶、キャラメルなど30種類。
チームは装置について、特定の匂いで落ち着くといった人間の感情制御、記憶を呼び覚ます支援、オンライン教育などにも役立つ可能性があるとしている。
科学誌ネイチャーコミュニケーションズに論文が掲載された。
朝日新聞(2023.5.23朝刊)より抜粋
嗅覚は、脳の「旧脳」とも呼ばれる本能を司る部分にダイレクトに届きます。
そして、情動や記憶を揺り動かし、自律神経や内分泌系に影響を及ぼすことがわかっています。
活用方法によっては、様々な可能性がうまれそうな技術ですが、現実と仮想現実との境が曖昧になりそうにも思います。
仮想の感覚を受け取って脳はどのように反応するのでしょうか。
すぐ傍にいる人同士が実は脳内ではまったく違う世界に存在していたり、仮想現実の世界に住む人すら出てくるのでは?と素人としては考えてしまいます。
チャットGPTなどの生成AIについては、日本でも政府の有識者会議で課題整理が行われています。
時代は想像を超える早さで進んでいますね。
目先の便利さに流されず、優れた技術を人類の幸せのためにどう活用するのか考える必要があると感じています。