世の中の見方が変わる?佐々木閑先生のYouTubeチャンネル
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しくださってありがとうございます。
今日は、アロマテラピーに関係のない話題です。
私が楽しみにしているYouTubeチャンネルがあります。
それは、仏教学者で花園大学教授の佐々木閑先生のチャンネルです。
2020年4月に新型コロナウィルスのため大学での対面授業が行えなくなり、「仏教哲学の世界観」というタイトルで花園大学の学生さんのために動画配信を始められたのが最初でした。
以来、2年間、定期的に動画が配信され、現在は第5シリーズが配信されています。
ここで扱う仏教は、誰か絶対的な存在がいて、それにすがったり、念仏を唱えれば救われるという大乗仏教ではありません。
諸法無我、諸行無常の世の中で生きていくのは一切皆苦であり、その苦から逃れるには、自己の変革しかないという釈迦が説いた原始仏教です。
コロナ禍や地震、ロシアのウクライナ侵攻など、暗いニュースが多く、閉塞感を抱きがちです。
私は、夜になるとどんどんネガティブな思考回路に陥り、時々とてもしんどい気持ちに襲われることがあります。
そんなときに、世の中を正しく見る方法を示すものとして、佐々木先生の講義はおススメです。
コロナという負の要因がきっかけであるとはいえ、原始仏教や律の分野の第一人者である佐々木先生の講義を無料で、どこでも見られるというのは、素晴らしくありがたいことです。
チャンネル登録者が9000人を超える人気のチャンネルですが、このような話を必要とされているけれども、ご存じない方に、お知らせしたく、アロマテラピーとは無関係のテーマですが、書いてみました。
今から11年前。
花園大学の公開講座「脳科学と仏教~こころの科学最前線~」に行きました。
「脳科学の最先端を研究する大阪大学の科学者3名と、インド仏教学者による、ヒトの精神構造と仏教との間に存在する共通性を見出すためのトークセッション。
ニューロンが形成するヒトの認識システムと、釈尊が2500年前に説いた人間の心の在り様にどのような共通性があり、そしてどれほどの相違があるのか・・・」。
というテーマでした。
理解できたかと言われば、科学にも仏教学にも素人の私には、難解な未知の世界でした。
でも、ものすごく面白い、奥深い世界の、扉の前に立った気がして、本当にドキドキしたのです。
この時の、コーディネーターが佐々木閑教授でした。
佐々木教授は、京都大学で工学部を卒業してから、文学部哲学科仏教学専攻、同大学院博士課程に進まれたことを、帰ってからネットで調べて知りました。
何が面白いのか、言語化できないものがもどかしいけれど、本当にわくわくする時間で、いつかもっと学んでみたいと思いました。
その後、私が大学を退職しアロマサロンを開業した後、NHK文化センターで長いキャンセル待ちを経て、漸く先生の講座を受講することができるようになりました。
現在はプラス、動画配信を何よりの楽しみにしています。
若いころの私には響かなかったお話かもしれません。
いろいろなことを経験し、大事な人も沢山見送った今の私だからこそ、釈迦の教えがすっと入ってくるのでしょう。
年齢を重ねないと見えない景色があるのだな、と感じます。
今、しんどい思いをしている人に、ものの見方が転換して少し楽に生きられるかもしれないこれらの講座を見て頂けたらと思います。