パンデミック下での癒しには五感と皮膚感覚が重要!~山口創先生の講義から
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しいただきありがとうございます。
新型コロナウィルスの感染拡大のために、様々なイベントが無くなったり縮小されたりしていますね。
しかし、web開催に変更されることも多くなり、京都に住んでいる私には、逆に参加しやすくなることもあります。
先週末も、「日本ハグ協会」主催のzoom勉強会に参加させていただきました。
この協会は、自分をハグ、大切な人をハグ、社会をハグするハグニケーションで、自分を社会を元気にする取り組みをされています。
勉強会は、協会の紹介とハグダンスから始まりました。
ちょっと緊張していましたが、皆さんと一緒にダンスすることでとてもリラックスして臨むことができましたよ 😀
ホスピタリティ溢れる主催者さまと、きめ細かいお気遣いに満ちた運営に、本当に心をハグされた気になりました💛
続いて、心と身体の癒しを科学する、オキシトシン研究の第一人者、山口創先生(桜美林大学教授)の講演でした。
タイトルは、「パンデミック下のストレスと癒しの人間関係」。
まさに今、聞きたい内容です!
講演は、
1.HUGの効用
2.オキシトシンについて
3.パンデミック下でできること
という柱でお話が進められました。
抗鬱、抗不安、鎮痛、抗ストレス、愛と信頼の醸成などをもたらすオキシトシンは、
ハグする、目を見つめる、人に親切にする、ペットと触れ合う、五感への快刺激、などで分泌されます。
また、皮膚をなでると皮膚のオキシトシンの受容体が活性化し、皮膚の水分量が上がりキメが整うなど美肌効果もあるのだとか。
さらに、オキシトシンは、細胞分裂により短くなるため「命の回数券」と呼ばれるテロメアを長くすることもわかっているそうです。
しかし残念ながら、コロナ禍における新しい生活様式は、オキシトシンの分泌を抑制するものです。
そんな中、出来るだけオキシトシンの分泌を促すように、家族間でのスキンシップを心がけることがストレスの抑制になり、虐待の防止にもつながるのだそう。
では、今、増加している一人暮らしの人はどうすればいいのでしょうか。
それには、「セルフ-コンパッション」が有効なのだそうです。
セルフ-コンパッションとは、自分を慈しむことでストレスのない穏やかな心を手に入れること。
そのために、自分を優しくなだめる「スムージングタッチ」が紹介されました。
腕をなでたり、片手を胸に当てたり、両手をお腹に当てたり、自分をハグしたり・・・。
簡単にできることばかりです。
また、安心安全の神経を活用する「バタフライハグ」。
両腕を胸の前で交差して、安心のイメージを抱きながら、手を交差させたまま左右の肩を交互に優しく叩きます。
私は、このバタフライハグでとても心が落ち着くのを発見しました 😉
まとめとして、パンデミック下で大事なこととして以下の点を指摘されました。
★自分(人間)をこの世に存在させているのは身体です。
→身体感覚(五感)を賦活させる行動が大事です。
例・ヨーガ、運動、芸術活動、アロマテラピーなど。
★人(自然)とのつながりを感じるのは皮膚です。
→皮膚感覚を賦活させる行動が大事です。
例・外気にさらす、お風呂、身体接触、散歩など。
人に触れること、触れてもらうこと、
そして、それができなくても自分を慈しみながら、自分に触れること。
視床下部に直接的な影響を与える嗅覚に、心地よい刺激を送ること。
コロナと暮らす今、私がサロンでご提供している嗅覚と触覚への心地よい刺激が、心身の健康維持にとても有効だということに確信が持てました。
もちろん、山口先生が指摘されたように、ヨーガなどの心地よい運動、ペットとの触れ合い、音楽鑑賞、あるいは他人に親切にしてみることなど、自分にとって簡単にできることをちょっと意識的にしてみるのもいいですね。
スムージングタッチやバタフライハグの方法など、ご関心がおありのお客様は、お気軽にお申し出ください。
一緒に実践しながらお伝えします 😉
心も体も元気に前向きに、共にこの時代を生きていきましょう!