死ぬとき最高の考えを持つ
本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーションShinoa」のブログにようこそお越しくださいました。
<今日はアロマテラピーに関係のない話題です>
経済学者でベストセラー「豊かさとは何か」の著者である暉峻淑子(てるおか いつこ)氏が、今年4月に岩波書店から『承認をひらく』を出版されました。
御年、96歳です。
朝日新聞の文化面「語る 人生の贈りもの」で暉峻氏が連載で取り上げられていて、興味深く読んでいます。
私は具体的な事実の中に真理があり、人間の実感の中に本質があると思っています。
それを尋ねるのが、私の生き方であり、私の学問でした。
現実の生活からしか学問は生まれません。
しかもね、若いときには数本しかなかった学問のアンテナが、今では数十本になっている。
年を取ればとるほど、日常のあらゆることが考えるべきテーマとして感じ取れるのです。
<中略>
これまでずっと頭にあったのは、長く生きた人間は最期に何を思うのかということ。
私の夢は、死ぬときに最高の考えを持っていること。
その時に何を考え、自分の人生を総括するのか。
それが楽しみなんです。
10月7日記事より抜粋
人生の経験を積むことで、ものごとを多角的にとらえることができます。
それぞれの事象が根っこでつながっていることが見えてきたりもします。
問題意識のアンテナが増えるというのは何となくわかるような気がします。
そして、死ぬときに最高の考えを持つという目標。
暉峻淑子氏くらいのスーパーエイジャーであれば、可能なのかもしれませんが、通常、判断力や思考力は死に近づくにつれ衰えていきます。
肉体もしかり。
最晩年には、食べること、排泄すること、寝ることが一大仕事になっていくのを親の姿を見て知りました。
でも、この記事を読んで、死に至るときに、自分の魂が最高に磨けていることを私も目指したいと思いました。