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Shinoa Blog

白檀の扇子と母の思い出

本物と上質を求める大人のためのアロマテラピーサロン「アロマテラピー&リラクセーション Shinoa」のブログにお越しくださってありがとうございます。

 

現在、ぼちぼちとですが、空き家になった実家の片付けをしています。

 

私が幼児期から結婚するまで暮らしていた家で、家族4人の幸せな思い出が沢山詰まっています。

 

色々な所から、懐かしいものが出てきて、片付けは遅々として進みません。

 

先日見つけたのはこれ。

白檀の扇子です。

 

母が海外旅行のお土産にもらったものでしょう。

 

私は、夏に出かけたときに、母がこれで私を扇いでくれたのをおぼろげに覚えています。

子どもの私には、いい匂いなのか何なのかよくわからなかったけれど、「大人の匂いだ」と思ったような記憶があります。

 

とはいえ、あの日の母は今の私よりもずっとずっと若かったのです。

 

半世紀ぶりに広げられて風を起こしたこの扇子たち。

まだしっかりとあの日の匂いを漂わせてくれます。

そして、駅のこげ茶の木製のベンチに座っていた、あの夏の日の、母と私を思い出させてくれます。